
一人暮らしを始めるときに、誰もが最初に気になるのが「いったいいくらかかるの?」というお金の話。
家賃だけでなく、敷金・礼金・引越し費用・家具家電の購入など、考えることは山ほどあります。
「思ってたより高くて焦った…」「最初に全部を買い揃えようとして後悔した」
そんな声も多く聞かれます。
この記事では、一人暮らしに必要な初期費用の平均相場や内訳、実例シミュレーション、そして節約のコツまでをまるっと解説。
無駄な出費を抑えながら、安心して新生活をスタートさせたい人は、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしを始めるとき、初期費用ってどれくらいかかるの?

一人暮らしを始める際の初期費用は、一般的に30万円〜60万円程度が目安と言われています。
ただし、選ぶ物件やエリア、ライフスタイルによって大きく差が出るのが特徴です。
💰 初期費用に含まれる主な項目
- 賃貸契約時の費用(敷金・礼金・仲介手数料 など)
- 引越し業者への支払い
- 家具・家電の購入費用
- 生活用品の購入(カーテン・洗剤・キッチン用品など)
- インターネットや電気・ガスの開通費用
たとえば「実家からの完全独立」「ほぼ何も持っていない状態での一人暮らし」だと、50万円前後かかるケースが多いです。
逆に、「家電・家具が一部そろっている」「自力で引越しする」などの工夫で、30万円前後まで抑えることも可能です。
「【内訳解説】賃貸契約時にかかるお金とは?

一人暮らしで最も大きな出費になるのが、賃貸契約時の初期費用です。
家賃以外にもさまざまな名目で費用が発生するため、事前にしっかり理解しておくことが大切です。
📄 賃貸契約時の主な費用内訳
項目 | 相場(家賃6万円の場合) | 内容 |
---|---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月分(6万円) | 退去時の修繕・清掃費用の保証 |
礼金 | 家賃1ヶ月分(6万円) | オーナーへのお礼(返金なし) |
仲介手数料 | 家賃0.5〜1ヶ月分 | 不動産会社への手数料 |
前家賃(1ヶ月分) | 6万円 | 契約開始月の家賃 |
火災保険料 | 1.5〜2万円 | 万一の災害に備える保険 |
鍵交換費用 | 1〜2万円 | セキュリティ強化のための交換費 |
保証会社利用料 | 家賃の0.5〜1ヶ月分 | 連帯保証人不要の場合に発生 |
合計で家賃の4〜5ヶ月分(約25万〜30万円)が目安です。
「敷金・礼金ゼロ物件」を選ぶことで、初期費用を10万円以上抑えられる場合もありますが、家賃が高めに設定されていたり、退去時に別途費用が発生することもあるので要注意です。
引越し業者・荷造りにかかる費用の目安

引越し時の移動費用も、初期費用に含まれる重要なポイントです。
とくに「繁忙期(3〜4月)」や「土日指定」になると、費用が大きく跳ね上がることがあります。
🚛 引越し業者に依頼した場合の費用目安
距離 | 荷物量 | 費用の目安 |
---|---|---|
同市内(単身) | 少なめ | 2〜4万円 |
同都道府県内(単身) | 普通 | 3〜6万円 |
他府県への引越し | 多め | 6〜10万円以上 |
📦 荷造りに必要なグッズ&費用
- ダンボール(10〜20個):無料配布される場合あり
- ガムテープ・緩衝材:500〜1,000円
- 大型ゴミ処分代:1,000〜3,000円(自治体により異なる)
💡 節約のコツ
- 平日&午後指定にするだけで1〜2万円安くなることも
- 一括見積もりサイトを活用して複数社を比較する
- 引越しフリープラン(時間指定なし)を選ぶ
また、自力でレンタカーを使った引越し(友人と協力)なら、費用を1〜2万円程度に抑えることも可能です。
家具・家電・生活用品の購入費用の相場

新生活を始めるにあたって、家具や家電、生活用品を一式揃えるには、まとまった出費が必要です。
ただし、何を「最初から揃えるか」「後回しにするか」で金額は大きく変わります。
🛋️ 家具・家電の費用目安(新品購入の場合)
カテゴリ | 代表アイテム | 費用の目安 |
---|---|---|
家電 | 冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・ドライヤー・照明など | 7〜15万円 |
家具 | ベッド・カーテン・収納棚・テーブルなど | 3〜8万円 |
小物 | 掃除道具・食器・調理器具・日用品 | 1〜3万円 |
➡ 合計:約10〜25万円前後
💡 節約ポイント
- セット家電(3〜5点)をまとめて買うと割安
- 中古家電・家具(リサイクルショップ、メルカリなど)を活用
- 「とりあえず必要なもの」だけを最初に揃えて、後から追加していく
引越し当日〜数日は、寝具・カーテン・照明・冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機があれば最低限生活は可能です。
他の家具は無理に初日に揃えず、生活しながら必要性を判断する方がムダな出費を防げます。
実際にかかった初期費用のシミュレーション例

ここでは、実際に一人暮らしを始めた女性の例をもとに、リアルな初期費用の内訳をシミュレーションしてみます。
自分のケースと照らし合わせて、具体的な予算感を掴む参考にしてください。
👩 ケース①:23歳会社員(都内・1K・家賃7万円)
費目 | 内容 | 金額(概算) |
---|---|---|
敷金・礼金・仲介手数料 | 家賃2ヶ月分+手数料1ヶ月分 | 約21万円 |
前家賃・火災保険・保証料 | 約1.5ヶ月分 | 約10万円 |
引越し費用 | 平日・同区内・午後便 | 約3万円 |
家具家電 | セット家電+ニトリで購入 | 約13万円 |
生活雑貨・日用品 | カーテン、洗剤、調理器具など | 約2万円 |
➡ 合計:約49万円
👩 ケース②:28歳女性(地方都市・1LDK・家賃5.5万円)
費目 | 内容 | 金額(概算) |
---|---|---|
敷金・礼金なし(フリーレント物件) | 仲介手数料+保険のみ | 約7万円 |
引越し | 自力+レンタカー | 約1万円 |
家具家電 | 家族から譲渡+中古活用 | 約6万円 |
生活用品 | 100円ショップ+Amazonで購入 | 約1.5万円 |
➡ 合計:約15.5万円
このように、**「何をどこまで新品で揃えるか」「引越し方法」「物件の条件」**によって、初期費用には30万円以上の差が生まれることも。
初期費用を抑えるための5つの節約テクニック

初期費用はできるだけ抑えたい…でも安全や快適さは妥協したくない。
そんなあなたに向けて、ムダを減らして賢く節約するための具体的なテクニックを5つご紹介します。
① 敷金・礼金ゼロ物件を探す
- 最初にかかる金額が10万円以上安くなることも
- ただし、退去時にクリーニング代など別途請求される場合があるので契約内容は要確認
② 引越し業者は一括見積もり&平日午後狙い
- 一括見積もりサイトで比較するだけで2万円以上安くなるケースも
- 平日・午後便・フリー便にすると割安に
③ 家具家電は中古・レンタル・セット割を活用
- セット販売(冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ)なら5万円以下で揃うことも
- メルカリ・ジモティー・リサイクルショップを賢く使おう
④ 最低限のものだけ購入して後から追加する
- 最初は「寝具・照明・カーテン・冷蔵庫・電子レンジ」だけでもOK
- 不要な買い物を防げば1〜2万円は節約可能
⑤ クーポン・キャンペーン・ポイントサイトを活用
- 家具家電のネット購入時は、クーポン・ポイント還元率をチェック
- クレカ払い・キャッシュレス決済でも割引やポイントが貯まる
ちょっとした工夫と情報収集で、同じ一人暮らしでも大きな差が出るのが初期費用。
焦らず、しっかりと準備して、予算内で満足度の高い新生活をスタートさせましょう。
まとめ|ムダなく安心して一人暮らしをスタートしよう

一人暮らしの初期費用は、どうしてもまとまった金額が必要になりますが、事前に内訳を知っておくだけで出費を大きく抑えることができます。
✅ おさらいポイント
- 初期費用の目安は約30〜60万円(条件により大きく変動)
- 賃貸契約時の費用が最も高額。敷金・礼金・仲介手数料に注意
- 引越し業者・家具家電選びで賢く節約できる
- 「最低限揃えて、あとで追加」がムダを防ぐコツ
- クーポンや中古活用などの工夫で数万円の差が出ることも
安心して新生活をスタートするために、金額だけでなく「何に・なぜ必要なのか」を意識することが大切です。
この記事が、あなたの賢い一人暮らし準備に少しでも役立てば嬉しいです。